シンポジウム「遠山史学と歴史学の現在」

報告者
 板垣雄三  遠山さんと〈東アジア〉歴史像
 大門正克  昭和史論争後の遠山茂樹
        ―論争の課題をどのように受け継ごうとしたのか
 大日方純夫 遠山史学における「自由民権」の位置
 丸浜昭   遠山氏の歴史教育論の何にこだわってきたか
日時 2012年1月21日(土曜日) 13時~17時30分
会場 明治大学駿河台校舎リバティータワー1001教室
(JR御茶の水駅より徒歩5分・地下鉄神保町駅より徒歩5分)

資料代 500円(事前申し込み不要)
共催 歴史科学協議会・歴史教育者協議会・歴史学研究会

*シンポジウム終了後、「偲ぶ会」(一般5,000円/院生・学生3,000円)を
開催いたします。

趣旨文
 遠山茂樹氏が2011年8月31日逝去された。遠山氏は『明治維新』(1951年)、『昭和史』(1955年)、『戦後の歴史学と歴史意識』・『明治維新と現代』(1968年)、『福沢諭吉』(1970年)、『日本近代史Ⅰ』(1977年)、『歴史学から歴史教育へ』(1980年)、『自由民権運動と現代』(1985年)『明治維新と天皇』(1991年)などといった著作を通じて、さらには共著・共編の『自由民権期の研究』(1959年)、『歴史像再構成の課題』(1966年)、『近代天皇制の成立』・『近代天皇制の展開』(1987年)に結実するような共同研究の中心的組織者として、戦後の歴史学を身をもって体現し、かつリードしてきた研究者であった。
 氏の学問は、明治維新史や自由民権運動研究をはじめとする日本近現代史、東アジア歴史像の再検討を通じた史学方法論、昭和史論争における歴史叙述をめぐる問題、歴史教育論にいたるまで幅広い分野にわたっている。また、1968年・1969年の二度にわたって家永教科書裁判で証言に立ったのをはじめとして積極的にその支援に加わるとともに、日教組の全国教育研究集会の講師(1956~66年)、さらには自由民権運動百年全国委員会実行委員長(1980~85年)を務めるなど、歴史学の成果を広く社会に還元し、共有していくという活動にも積極的に関わってこられた。
 いっぽう氏は、一九五二・五四~五五年度歴史学研究会委員、一九六一年度編集長、一九六四~六五年度年委員長を歴任されるなど、歴史学研究会との関わりの深い方でもあった。
以上のような遠山氏の歴史学・歴史教育、さらには広く展開された氏の社会的活動を踏まえて、4人の方々にご報告をお願いした。氏の戦後50年近い研究・教育活動の軌跡を振りかえりつつ、歴史学の現在と今後について考える意義ある場にしていきたいと考えている。

多くの方のご参加をお待ちしております。
歴史学研究会委員会

http://rekiken.jp/seminars.html#kyousai
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# by kawa0201jp | 2012-01-07 00:37 | 研究会案内

2012年初詣

a0239911_2235391.jpg今年の初詣は、足利尊氏の菩提寺である鑁阿寺にしました。鑁阿寺は、足利市民から「大日様」と親しまれているお寺です。その名のとおり、大日如来を本尊とする真言宗の古刹で、正しくは金剛山仁王院法華坊鑁阿寺といいます。現在は、真言宗大日派の本山であるそうです。せっかくですので、簡単に歴史についてもふれておきましょう。
鑁阿寺は鎌倉時代の建久7(1196)年に足利義兼が館の中に営んだ持仏堂が始まりだといわれています。義兼の没後の天福2(1234)年にその子、義氏が追善供養のため現・本堂を建立し寺院化を図りました。南北朝時代の終わりごろからは、鎌倉の鶴岡八幡宮の支配下に置かれたと考えられています。鑁阿寺の経済的基盤は、足利庄内の寺領でした。江戸時代は、歴代将軍から朱印地を賜り、徳川綱吉の聖母桂昌院の保護を受けました。明治維新以後は、朱印地は上地となり、一時衰退します。その後、住職の努力と信徒の崇敬とによって次第に復旧し、現在に至っています。
建造物としては、大御堂(本堂)・鐘桜・一切經堂が国重文に指定されています。
本堂をお参りした後境内をゆっくり散策し、庭園でのんびりしました。その際、国重文に指定されている建物を携帯で写真を撮ったので掲載しておきます。
天福2(1234)年に義氏が寺院化したことは先に記しました。その前は中世の武士の邸宅でした。大正11(1922)年に足利市邸宅址として国史跡に指定されています。水堀と土塁に囲まれ楼門・東西の門から足を踏み入れることができます。最初に訪れたときは、楼門から入ってください。そこにかかる太鼓橋は江戸時代の作ですが、「土木学会関東支部栃木会」によると形式的に珍しいものだそうです。東西の門とともに、栃木県文化財に指定されています。


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# by kawa0201jp | 2012-01-05 21:59

足利学校釋奠記念講演一覧 平成元年~平成23年

平成元年11月23日
 西   和夫「足利学校の復元について」(神奈川大学教授 工学博士)
平成02年11月23日
 児玉  幸多「庠主寒松とその周辺について」(元学習院大学学長 文学博士)
平成03年11月23日
 加藤  道理「孔子の人間観と教育」(桜美林大学教授)
平成04年11月23日
 中村   元「東洋の心」(東京大学名誉教授 文学博士)
平成05年11月23日
 石川  忠久「孔子と文化」(二松学舎大学大学院教授 文学博士)
平成06年11月23日
 下田   弘「足利学校と日本のこころ」(武蔵工大名誉教授)
平成07年11月23日
 新井  正明「古典と経営」(住友生命名誉会長)
平成08年11月23日
 古賀   慶信「足利学校とわたくし」(瑞厳山圓光寺住職)
平成09年11月23日
 佐原   眞「釋奠・犠牲・家畜」(国立歴史民族博物館館長)
平成10年11月23日
 松川  健二「宋明時代の論語」(二松学舎大学文学部教授)
平成11年11月23日
 杉山  正明「足利と曲阜」(京都大学大学院文学研究科教授)
平成12年11月23日
 廣野  行甫「「義と利」を現代に考える」(国士舘大学副学長)
平成13年11月23日
 小南  一郎「天命・運命・生命-中国古代の命の観念-」(京都大学人文科学研究所教授)
平成14年11月23日
 礪波   護「唐代の釋奠」(京都大学名誉教授・大谷大学教授)
平成15年11月23日
 戸川  芳郎「再説『教学』と『義疏』」(東京大学名誉教授)
平成16年11月23日
 石川  忠久「『論語』に学ぶ「文」の思想」(二松学舎大学学長)※1
平成17年11月23日
 池田  和久「孔子思想の中の「学び」と「教え」」(大東文化大学教授)※2
平成18年11月23日
 松川  健二「王陽明と論語」(北海道大学名誉教授)※3
平成19年11月23日
 大島   晃「聖人孔子と人間孔子-生知と学知-」(上智大学文学部教授)※4
平成20年11月23日
 宇野  茂彦「釋奠史管見」(中央大学教授文学部・学部長)※5
平成21年11月23日
 川原  秀城「中国の文人と不老不死」(東京大学大学院人文社会系研究科教授)※6
平成22年11月23日
 池田  秀三「中国文化における礼と礼学」(京都大学大学院文学研究科教授)
平成23年11月23日
 中島  隆博「現代中国における儒学復興の意義」(東京大学総合文化研究科准教授)

※1 足利学校研究紀要『学校』第五号に掲載
※2 足利学校研究紀要『学校』第六号に掲載
※3 足利学校年報『学校』平成18年度に掲載 
※4 足利学校研究紀要『学校』第七号に掲載
※4 足利学校研究紀要『学校』第八号に掲載
※5 足利学校研究紀要『学校』第九号に掲載
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# by kawa0201jp | 2011-12-26 11:23 | 足利学校

ドイツ史と戦争

三宅 正樹, 新谷 卓, 中島 浩貴, 石津 朋之/編著『ドイツ史と戦争: 「軍事史」と「戦争史」』彩流社、2011年

この本は、世界史研究会に所属するメンバーでもある新谷 卓さん、中島 浩貴さんが編集に携わっています。だから評価を高めるわけではなく、純粋に今年読んだ歴史関係の中で一番面白いと思いました。

内容説明
「戦争は人類が営む一つの社会現象である」との認識で、「軍事史」より広義の「戦争史」の視点から、戦闘の歴史だけでなく、政治、経済、技術、倫理、思想といった社会的要素を意識的に取り入れた多角的な論集。第一部では、「ドイツ統一戦争」から現在までのドイツ史における戦争の位置づけについて概観。第二部では、重要な人物とその思想を取りあげ、戦争史の文脈のもとでのドイツ固有の特質について考察。第三部では、陸・海・空の軍組織に焦点をあて、それぞれの軍事面だけでなく社会的影響の側面にも触れる。第四部では、ドイツの戦争観や戦略思想が世界各国にどう認識、受容されたかを考察。蒋介石軍がドイツ式に武装され、抗日戦で独の軍事顧問団が作戦面でも指揮した事実を明かす。

(社)日本図書館協会 選定図書にもなっています。

彩流社 http://www.sairyusha.co.jp/bd/isbn978-4-7791-1657-5.html

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# by kawa0201jp | 2011-12-25 21:32 | 文献紹介

足利学校釋奠記念講演一覧 昭和40年~昭和63年

昭和40年11月23日
 長澤 規矩也「江戸中期の足利学校について」(法政大学教授 文学博士)
昭和41年11月23日
 阿部  隆一「足利学校の学風について」(慶応義塾大学教授 文学博士)
昭和42年1月23日
 福井   保「林家と足利学校」(内閣文庫)
昭和43年11月23日
 赤塚   忠「孔子から中庸へ」(東京大学教授 文学博士)
昭和44年11月23日
 村田  正志「足利氏の興起」(国士舘大学教授 文学博士)
昭和45年11月23日
 築島   裕「古書の訓点について」(東京大学教授 文学博士)
昭和46年11月23日
 長澤 規矩也「足利学校蔵書の流失について」(法政大学名誉教授 文学博士)
昭和47年11月23日
 長澤 規矩也「書籍を通じて見た日本支文化交流について」(法政大学名誉教授 文学博士)
 ・
 ・ ※昭和48年孔子廟修築のため釋奠中止
 ・
昭和49年11月23日
 榎   一雄「支那学研究に関する資料の所在について」(東京大学名誉教授 文学博士)
昭和50年11月23日
 関野   雄「新中国考古紀行」(東京大学教授 文学博士)
昭和51年11月23日
 岩倉  規夫「国立公文書館について」(国立公文書館長)
昭和52年11月23日
 麓   保孝「孔子廟について-日本・支那・朝鮮の比較-」(防衛大学名誉教授 文学博士)
昭和53年11月23日
 長澤 規矩也「重要文化財『唐書』の伝来とその内容-正史のこと-」(法政大学名誉教授 文学博士) 
昭和54年11月23日
 米原  正義「足利学校教学の目的について」(国学院大学教授 文学博士)
昭和55年11月23日
 市川  安司「朱子の四書について」(二松学舎大学教授 文学博士)
昭和56年11月23日
 川瀬  一馬「室町時代に於ける足利学校の意義について」(文学博士)
昭和57年11月23日
 金屋   治「中庸について」(東北大学教授 文学博士)
昭和58年11月23日
 原田  種成「孔子と論語について」(大東文化大学教授 文学博士)
昭和59年11月23日
 戸川  芳郎「『教学』と『義疏』」(東京大学教授)
昭和60年11月23日
 鎌田   正「孔夫子の慟哭」(東京教育大学名誉教授 文学博士)
昭和61年11月23日
 松下   忠「儒家の五輪説」(和歌山大学名誉教授 文学博士)
昭和62年11月23日
 山本  信吉「我が国に於ける漢書の伝来について」(文化庁 美術工芸課長)
昭和63年11月23日
 尾崎   康「印刷術の発明発達と足利学校の蔵書」(慶応義塾大学附属研究所斯道文庫教授)

※ 昭和40年~43年、昭和59年の五講演の講演筆記不明
 
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# by kawa0201jp | 2011-12-25 11:23 | 足利学校


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