歴史地理教育 2012.2 NO.785

先日、歴史教育者協議会のサイトから注文した『歴史地理教育』が届いた。特集は、震災と漁業である。特集も大切なテーマを扱っているが、わたしの目当ては、小特集の、追悼●遠山茂樹氏である。渡辺賢二・佐藤信雄・加藤文三・宮原武夫・古谷博・大串潤児の6氏が原稿を寄せている。
渡辺さんによると、「歴史学専攻生の中でさえ、遠山茂樹先生について知らない学生がいて、唖然とすることがある」らしい。

果たして高校生は、4月に歴史について何を教わるのだろうか。「教科書検定」についてや、「歴史教科書」について、また教科書の執筆者についてなどから教わっているのだろうか。
高校生は、自分が教科書として使っているものを唯一の歴史教科書として考えていて、他の高校生も同じものを使っていると思っているのではないだろうか。たとえ別の教科書の存在を知っていても、執筆者によって歴史記述の方法や用語の記載に異なる点があるとまでは思い至らないかもしれない。

もちろん教科書執筆者が歴史学者を代表するわけではないが、簡単な紹介くらいしても良いだろう。紹介の中で、執筆者の専門分野を伝え、何章はだれだれの執筆だろう、と考えさせたい。

他社の歴史教科書との読み比べもさせてみたい。

このように、歴史(世界史にしても日本史にしても)を教えることができたなら、遠山茂樹に限らず、大学受験をし、歴史学専攻生を志す学生の多くは高校生のうちに、歴史家の名を知り、渡辺さんの嘆きも少しは和らぐのではないだろうか。
[PR]
by kawa0201jp | 2012-02-20 23:09 | 読書メモ


世界史研究会運営ブログ


by kawa0201jp

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
研究会案内
参加記
文献紹介
読書メモ
足利学校
足利探訪
未分類

以前の記事

2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月

フォロー中のブログ

ウラゲツ☆ブログ
歴史の諸問題

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ


戦争と近代―ポスト・ナポレオン200年の世界


国家の興亡と歴史家―復刻:解説


近代の超克―永久革命

検索

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

日本近世の自立と連帯
at 2012-03-04 09:47
歴史地理教育 2012.2 ..
at 2012-02-20 23:09
明石弁天厳島神社
at 2012-01-29 21:21
山川長林寺
at 2012-01-24 17:21
歴史科学協議会サイトより転載
at 2012-01-22 22:49

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧