遠山史学と歴史学の現在

今日は、あいにくの天気でした。明治大学駿河台校舎で行なわれた「遠山史学と歴史学の現在」に参加してきました。シンポジウムは13:00~17:30で歴史科学協議会・歴史教育者協議会・歴史学研究会の共催。4名の報告の後、討論という構成でした。報告者と論題は以下のようです。
板垣雄三  遠山さんと〈東アジア〉歴史像
大門正克  昭和史論争後の遠山茂樹―論争の課題をどのように受け継ごうとしたのか
大日方純夫 遠山史学における「自由民権」の位置
丸浜昭   遠山氏の歴史教育論の何にこだわってきたか
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それぞれ勉強になりました。板垣先生は、『歴史評論』1月号に書かれたこととも関わらせて、中東の激動に引き寄せながらいろいろ刺激的な問題提起をしていました。大門先生の報告からは遠山氏の研究姿勢を知ることができました。大日方先生は、遠山自由民権運動と論争を受け止めつつ、独自の自由民権運動観を話されていたように感じた。丸浜先生は、高校での授業実践の中でどのように遠山史学を活かしてきたかを話されていた。
報告の本題よりも、そのあいま合間にもらすつぶやきというか、もれる思いで話が面白かった。
討論も、個別の質問と大きな質問と活発に行なわれた。
井上清氏はジェンダーについて述べたものがあるが、遠山茂樹氏にはそれはない。しかし、書いていないからといってジェンダーについて何も考えを持っていなかったと言ってしまってよいのか、どうだろうか? というような質問があり、板垣先生が、遠山さんはあちこちに呼ばれ忙しく家に寄り付かないと奥様によく怒られていたという点などは微笑ましい。
開会にあたって、司会から先に「謝罪」のあった点ではあるが、「天皇制」について述べる報告がなく、今後どのように継承していくか。このような質問もあった。

シンポジウムでは遠山茂樹主要著作リストも配布されたが、そのリストを眺めながら、そういえば図書館で借りてパッと返すばかりで、じっくり読んだことがないなと思い神保町の古書店で『明治維新と現代』『日本近代史Ⅰ』を買い、前者を電車の中で読んで帰宅した。
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お買い物
・『聖フランシスコ・デ・ザビエル書翰抄』岩波文庫、上下巻
・シュトラウス『イエスの生涯・緒論』世界書院
・土井正興『歴史をなぜまなぶか』青木書店
・遠山茂樹『明治維新と現代』岩波新書
・遠山茂樹『日本近代史Ⅰ』岩波全書
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by kawa0201jp | 2012-01-21 23:23 | 参加記


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