参加記(於、専修大神田)

先週の東洋大シンポジウムのときは大雨だったが、きょうはよい天気だった。神保町で古書漁りをし、上原専祿・江口朴郎・成瀬治などの著書を探す。著者の名は多く見かけたが目的のものは見つからなかった。岡崎勝世『世界史とヨーロッパ』(講談社現代新書1687、2003年)を帰りの電車で読むものとして購入。
専修大学神田校舎ははじめてだったので、はやめに向かう。7号館を探すのに少し時間を要したが、余裕を持って会場に入れた。近現代史研究会と東欧史研究会の合同例会であった。報告と合評会というかたちで行なわれた。
報告は栗原久定(千葉大学・院)による「第一次世界大戦中の中央アフリカ(Mittelafrika)構想」で、中央アフリカ構想を軸に考えられた世界政策の再検討を、(1)中央アフリカ構想が、同盟国の総力戦体制の構築に与えた影響を考察し、(2)南アメリカ、西南アジアに向けての経済的、軍事的影響を分析するものであった。
合評会は、ノーマン・J・ウィルソン『歴史学の未来へ』(法政大学出版局、2011年)を合評本としたもので、監訳者の南塚信吾さんと木村真さん。それから、翻訳者の方が複数名参加し賑やかなものだった。参加者も20名近くになりその3分の1程度女性であった。『歴史学の未来へ』は『世界史研究論叢』第1号に文献紹介を掲載している。訳者のひとり渡邊昭子(大阪教育准教授)さんは、学部の少人数ゼミでのテキストにしたことを話していた。議論の中で、訳注をきちんと活かして読むのなら院1年目の購読テキストとして扱わないと、読み込めないのではないかとの意見もあった。
わたしは、『立正西洋史』第27号で今井登志喜『歴史学研究法』を復刻した。福井憲彦『歴史学入門』や遅塚忠躬『史学概論』なども優れた史学概論のテキストであるが、『歴史学の未来へ』はそれらでは扱っていないポストモダン・ポストコロニアル的観点も学ぶことができる。

来週12月4日は、世界史研究会主催シンポジウム「科学技術と歴史学―3.11までの現代史を顧みる」です。東京電機大学神田校舎11号館17階特別会議室。【http://www.geocities.jp/world_history_research/




----------------------------------------------------------------------------------------------
早瀬晋三(大阪市立大学教授)による遅塚忠躬『史学概論』書評
http://booklog.kinokuniya.co.jp/hayase/archives/2010/09/post_189.html
[PR]
by kawa0201jp | 2011-11-26 23:30 | 参加記


世界史研究会運営ブログ


by kawa0201jp

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

全体
研究会案内
参加記
文献紹介
読書メモ
足利学校
足利探訪
未分類

以前の記事

2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月

フォロー中のブログ

ウラゲツ☆ブログ
歴史の諸問題

メモ帳

最新のトラックバック

ライフログ


戦争と近代―ポスト・ナポレオン200年の世界


国家の興亡と歴史家―復刻:解説


近代の超克―永久革命

検索

その他のジャンル

ブログパーツ

最新の記事

日本近世の自立と連帯
at 2012-03-04 09:47
歴史地理教育 2012.2 ..
at 2012-02-20 23:09
明石弁天厳島神社
at 2012-01-29 21:21
山川長林寺
at 2012-01-24 17:21
歴史科学協議会サイトより転載
at 2012-01-22 22:49

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧